【北京25日時事】中国四川省で25日午後4時21分(日本時間同5時21分)、青川県を震源とするマグニチュード(M)6.4の地震が発生した。これまでの余震としては最大規模で、新華社電によると、2人が死亡、480人以上が負傷した。うち41人は重傷。また、7万1300軒の家屋が倒壊し、20万軒以上が危険な状態となった。
 死者は青川県を含む広元市と隣接する甘粛省で各1人。土石流で青川県から広元市中心部に向かう道路が2カ所で通行不能となった。一方、中国水利省は同日の記者会見で、四川大地震の被災地にできた「せき止め湖」が決壊して大規模な洪水を引き起こす恐れが強まり、下流の住民70万人以上が脅威にさらされていると明らかにした。政府は人工的に水を流出させるため爆破処理を急いでいる。
 土砂崩れで川の流れがせき止められたこうした湖は四川省に34カ所ある。うち北川県の上流3.2キロにある唐家山のせき止め湖では水量が1億立方メートルを超え、毎日2メートル余り水位が上昇している。
 現地の震災対策本部は軍部隊とブルドーザーなどの重機を用意し、綿陽や北川から輸送する態勢を整えたが、悪天候で出発が遅れている。このため、洪水防止を目的に一部爆破を優先する作戦に変更。新華社電によれば、1800人の「突撃隊」が爆薬を携え、車と徒歩で唐家山に向かった。余震の影響で困難が増したとみられる。
 中国政府は余震発生前の25日正午(日本時間午後1時)現在、地震による死者が6万2664人に上ったと発表した。負傷者は約35万8800人。ほかに2万3775人が行方不明になっている。

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